小学生の時に東大寺と共に法隆寺を訪れた
かなりの昔の記憶ではあったが、建築物としての綺麗さは大人になってからも
忘れていなかった。
ただ、大人になり初めて自分の想いで向かった時
駅からの距離を見誤り、法隆寺ついたのは閉館30分前であった苦い経験がある。
それから数年が経ち、落ち着いて法隆寺を訪れることができた。
その時に私がみたかったことは、法隆寺が木造建築物として世界最古であることを
さらに、ものづくりに関わった人たちの想いを意識して改めてみたかったのだ。
そのきっかけは
を読んだことに始まる。
著者の、氏は、薬師寺宮大工棟梁、法隆寺宮大工棟梁をされていた。
本を読む中で覚えていることは、
”木と対話する”
ことを大切にされ、ものづくりをされてきていたことがとても印象に残っていた。
西岡氏の言葉で有名な言葉として
堂塔の木組は寸法で組まず、木の癖で組め
がある。この言葉だけでなく、たくさんの学びになる言葉を残している。
ものづくりでは多くの人が関わり一つの建物をつくりあげる。
時に社寺仏閣の建築、修復には気の遠くなる期間がかかる。
その過程では、人との関わりからものづくりのこだわりなど
様々な葛藤やぶつかりがあることは想像に難くない。
こんなことに想いを馳せながら、その建物に触れるだけで
同じ場所に訪れ意味が変わる。
これからもこんな時間を大切にしていきたい。