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長年に渡りキャリアコンサルティングや人事コンサルティングを中心にサービスを提供されている“しごととわたし株式会社 代表取締役社長 小島 かつらさん”にMy Compass Session【人生の羅針盤】についてインタビューさせていただきました。

小島 かつらさんのMy Compass【人生の羅針盤】はこちら

My Compass【人生の羅針盤】

<人生の目的>
 人生を冒険のように共に楽しむことで、人々が今まで見えていなかった線がみえるようになる
<行動指針>
 ○ 今あるものへ感謝する
感謝が生まれたとき、自然とあふれた気持ちのままに行動することで幸せの循環に入る
 ○ 素直で可愛げのある人が好き
可愛げのある人の良さに触れたとき、その人のものの見方を私にインストールする
 ○ 相手のことを尊重する
人の話を聞いて、相手の可能性を感じた喜びをそのまま伝える
 ○ 世の中は理不尽でできている
不便さや理不尽さに気づいたとき、生き抜く知恵を考えることを楽しみ、世の中に伝える
 ○ ワクワクが湧いたら動き出す
勘を大事にワクワクに集中し、満足するところまでやり切る

セッションを受けてから何か感じたり、気づいたことはありましたか?

この My Compass【人生の羅針盤】に書かれた人生の目的や行動指針って気づかなかったわけではなくて、自然とわたしがやっていたことだよね。だから、これらが言葉として出てきた時

 

『すごい新鮮!!』

 

とか

 

『あっ!わたし、こんなこと考えていたんだ!!』

 

というような驚きはなかったかな。それよりも、

 

『うん、そうだよね、当たり前にあったよね』

 

これらの言葉は身近に自然にいつもそばにいたような感覚だった。

何だろう、世の中では、自分10カ条のようなことを決めている方がいらっしゃる。その言葉をみると厳しめな言葉で自分を律するために書いている人が多いようなイメージがあるんだよね。このワークをやる前、わたしも最初、そういう自分を律するような言葉が出てくるものかなという気もしていたんだ。

理念って、自らを律して、自分ができないことをできるようにするために書かないといけない、そんな風に捉えている人が多いのではないかと思ってた。

でも、このわたしのMy Compass【人生の羅針盤】のセッションを受けてみて、そんな厳しい言葉ではなくて、いつもわたしが大切にしていることを言葉にすることが大事だということを改めて感じてるかな。

初めてMy Compass【人生の羅針盤】を作ってから、5ヶ月が経ちました。何か、人生の目的や行動指針の言葉や表現に違和感はありましたか?

これらの人生の目的や行動指針がしっくりきていないわけではないのだけど、もう一息というところがあるかな。それは、人生の目的をもっと端的に他の表現はできないのか、やっていることはこれなんだけど、さらに良い表現の仕方がないかなと思っています。

このセッションを受ける前と受けた後で、変化はありましたか?

このセッションでテキストにしてくださった人生の目的や行動指針は、セッションを受ける前は、ずっと感じているわけではなくて、何となく、ぼやっとしていたもの。それは、わたしの無意識と顕在意識の境目で判断していた、何か直感でやってしまっていたことを表しているような気がする。それまで自然と行っていたことを言葉にするとこういう事なのだなって思った。さらにそれらが目に見える存在になったことで、自分の空っぽ感がなくなったかな。

それはどういうことかというと、セッションを受ける前までは、忙しかったとき、わたしが何を考えてこうしていたのか、考えが煮詰まっていたりして、自分の考えがわからなくなったとき、何か間違った選択ではないけど、そのときの勢いや、気持ちに余裕がなくなって、何かわぁ〜てなっちゃって、あ〜めんどくさい、もうどうでもいいやみたいになって、流されて選択してしまっていたような気がするんだよね。

でも、このセッションを受けて、わたしの人生の目的や行動指針がいつでもテキストで見えるようになったことで、同じような場面に遭遇したとき、ちょっとこれを見たり、気づくとふと目に入ったりすることで、

 

『あっ!そうそうわたしはこういう人でしたよね。自分は空っぽではなくて、ちゃんとこんな人生の目的や行動指針を持っている人だよね。』

 

って、思えるようになった。それは、本来の自分に戻るみたいな感覚だった。このMy Compass【人生の羅針盤】があることによって、ある意味で俯瞰目線に立てる、そして、目の前にある問題に没入しすぎないで対峙できるような経験をしたかな。

このセッションを受ける前に内省や言語化することを苦手だと話していましたが、このセッションを受けて気づいたり、何か変化はありましたか?

これは同じ時期に自分史を書いていて、また、このセッションの中で、自分の経験について、質問をもらい話していた時、わたしはやっぱり前しか向いていないなと、過ぎ去ったことに興味がない人間だなと言うことがすごくわかった。それに価値があるとか、価値がないと思っているわけではないのだけど、あまり興味がない。今までは他の人と比較して、内省が苦手とか、過去のことをなかなか思い出せないなって言うことへのちょっと焦りがあったのだけど、結局これらをやってみて、

 

『あ!思い出せないのはこう言うわたしの価値観からだ』

 

って、ことがわかったからすごくすっきりした。

 

『普通の人はこう言うことを考えたりするのが当たり前』

 

というわたしの思い込みがあったけど、別にそうじゃない人もいるよね、って納得できた。過去のことが思い出せないわけでもなかった。ただ、内省が苦手とか、過去を思い出せないわけではなくて、その選択をしている理由がわかったことで、ネガティブな気持ちが減ったことが良かったと思っているかな。

今日、振り返ってみて、改めて気づいたものは何かありますか?

前々からやらなきゃ、やらなきゃと思っていていたことの中に、わたしがやっている仕事である会社の経営理念を作りたいと思っていたんだ。それって日々働き、お客さんに接していること、まさに今回のセッションで表した人生の目的や行動指針みたいになるなと想像してる。今回、わたしの個人の理念や行動指針ができたので、今度は、これらの言葉を会社の理念に落としこむことを年内にやっていきたいなと思っている。ぜひ、その時は、この会社の経営理念をつくるセッションもお願いします。

会社の経営理念は、わたしが仕事を始める時にいろんな方に理念を作った方が良いと言われてきていた。また、わたしもそうだなと思っていた。その時にいろんな会社の理念を読んだり、もちろん考えて書いたこともある。でも、なんか嘘くさいわけではないけど、何かこれを外に堂々と発表したいかと言うと何かちょっと違うなと言う感じだった。小さい事業だし、小さい会社だし、なくてもお客さんに求められることもないから、いいかなと言う感じでそのまま流してきていた。

ただ大きい会社とか、個人で起業した人って、1回考えるんだよね。で、考えながら、仕事をしながら生きていくうちにわからなくなるんだよね。

 

『わたし、何のために仕事しているのかな?』

 

って、そんな時に、この個人の理念だとかを突き詰めていくと、

 

『あっ、だから仕事でこうなんだよね』

 

と繋がってきて、そもそもの自分の理念がブラッシュアップされると言うか、よりいいものになる感覚があるんだよ。

それは、経験を積んでくると、わたしとシンクロする部分が増えてくるのかな、起業する時って、まだ、その仕事をやってなかったり、やり始めたばかりでお客さんの手応えとか、やってみての苦労がない時点で理念とか行動指針を考えてるから、ちょっと上滑りしているわけではないのだけど、

 

『そりゃしっくりこないよ。』

 

って、ことがある。

 

はじめに作った理念って、最初に話した自分10カ条みたいに、できていないけど、あえて言葉にしてやれるようにすることを意識して作ったものが多い。それはそれで良いのかもしれないけど、ある程度やってきた時点で立ち止まり、自分の理念、目標が出てきた上で、

 

『こんな自分の理念や行動指針を持ってみて、改めてどんな事業をやってみたいと思っているのかな?』

 

って、考えるとすごく深まるし、言葉もすごく納得して、腹落ちしやすいのではないかと思ってる。

ちなみに起業当時に立てた理念はどんなものでしたか?

まず、わたしの仕事はサービス業だから、どう言うサービスをしたいのかと言う話しになる。このサービスをすることで

 

『何を実現したいのか?』

 

わたしがいつも思っているのは、わたしはお客さんの仕事を代わりにやってあげることはできない。だけど、その会社の本業を滞りなく、人の問題で困らないように進んで行けるようなお手伝いをしたいと思っている。そして、わたしは、人、もの、お金だったら、お金について一部協力できるけど、主に人に対しての手当ができるじゃないかなと思った。だからこそ、そこを支えられるサービスがしたいなと思ったんだ。それを実現するためには、

 

『お客さんは経営者だけじゃなくて、働いている従業員も楽しく働けるようなサポートにつながれば、それに勝るものはない』

 

これぐらいの気持ちで始めたのだけど、これを言葉にするのって難しくて、見方によっては、三方良しとか、いろいろある。でも、何かわたしの中に腑に落ちる良い言葉がなくて、まだ言語化はできていない。まあざっくり言うと、

 

『楽しく働ける会社をつくる応援をしたい』

 

と言う感じかな。

セッションの中で、印象に残っていることはありますか?

わたしが言ったことを言葉にしているだけでなく、そのとき、そのときに適切な質問がきて、自己開示が進む、そんな雰囲気を感じ、とても話をしやすかった長時間だったけど、面白かったと思ったのが率直な感想。わたしは主にコーチングを受けるより、仕事でコーチングをしたり、コーチングをしている姿を見たりすることが多い。そんな場面を想像すると、ときに話が詰まってしまったり、次にどうしようかなとか、困ってしまう。最悪の場合、テーマの再設定の必要があるかもしれないとか、迷いが出る場面に遭遇することがある。

でも、このセッションでは、テーマが決まっていて、さらにMy Compass【人生の羅針盤】を作るというようにゴールが明確なので、そこにお互いが一緒に向かっていける、それがすごくセッションに取り組みやすいことになっていたなというのが印象に残っている。

あと、この結果には、一人で同じことをやっても絶対、辿りつけないなと思った

ちなみにどんなことで一人ではこの結果には辿り着けないと感じましたか?

それは、言葉の選び方。一人で考えていると、これでいいかなと思っちゃう。でも、迷っていた時、

 

『こっちの言葉の方がいいとか、こっちの言葉の方がしっくりくるんじゃない』

 

とか

 

『さっきも似た言葉を使っていたけど、これって、さっきと同じことをいっている?』

 

とか、こんな感じに、ちょっとあたりをつけて、問いを投げてくれる。そうすることで、今までは誰かの言葉を借りていたことにはっと、気づく。例えば、これは、わたしは一つの言葉の意味をAというものだと勝手に思っていたけれど、いや世の中の人がAと言っているだけで、わたしの中ではA’だったんだよね、ということに気づいたりしたんだ。それは自分の思い込みや概念を捨てきれていなかった部分を

 

『雰囲気的に違うよね』

 

と、言ってくれることで、それが

 

『わたしにとってスマッシュヒット!!あ!そうかもしれない』

 

見たいになってくる。自分の思い込みを外すのって本当に難しい。だからこそ、これは一人じゃできないなって思った。

このセッションを受けてみて、大きな気づきは何でしたか?

最初にも言ったかもしれないけど、要はわたしの分身が出てきたみたいな感じ、それが出てきたことで何か安心感を感じられるようになったことが一番の大きな気づき。それは、今まで、何か内省しなきゃとか、何か自分の使命とか目的とか、魂の仕事とは何なのかを持っていないといけないみたいな、世の中の風潮があり、自分もなくちゃいけないのかなっていう脅迫観念みたいなものがあったのだけど、そんなことは関係なく、わたしはこれだって自信を持って言えるようになった、それによって、安心感が生まれた感覚があるかな。

このセッションをどんな人に勧めたいと思いますか?

まさに内省が不得意な人、人生に使命とかそういうものがないといけないのではないかとうっすら恐怖感を持っている人、それから自分に理念がないなとか、自分って芯がないなとか思っている人とかいると思うだよね。あとは、気づくと人に合わせちゃっている。そんな人におすすめしたい。それは、好きなものがないとかっていうレベルではなくて、

 

『あなたの大切にしているものは何ですか?』

 

みたいな確信に触れ、はっきり言える人って、少ないと思うんだよね。そう考えると、ほとんどの人に当てはまるのかもしれない。だけど、そこに対してわかりたいと思っている人、あとは違和感を感じている人におすすめしたいかな。

具体的にいうと、一つ目は、就活前の大学生。わたしが大学生にキャリコンサルティングしていて思うことだけど、やりたいことを、その年代だと、わからなくて当然なのだけど、もしそんな時、人生の目的や行動指針がわかれば、率先して自分で情報をとりにいけるようになると思うんだよね。そう思って、就活前の大学生にはおすすめしたいと思っている。

二つ目は、キャリアの節目を感じている、普通に大学を卒業して正社員で入社、ジョブローテーションを2回ぐらい終わった30代になる前の人におすすめしたいかな。その時期になると、自分のこれからの道が半分決まりかけていて、さらに結婚したり、子供生まれたりして、環境も変わると思うんだよね。

そんな時にわたしの想いとして、お父さんやお母さんになる人が、何のために働いているのか、楽しい大人の背中を子供たちに見せて欲しいと思っている。それは、ただ家族のために働いているだけではなくて、お父さん、お母さん自身が何のために生きているかがわかってくると働き方が変わってくると思うんだよね。子供の問いって純粋じゃない?そんな環境が変化している中で、その問いに答えられることって親にとっても嬉しいし、子供にとっても嬉しいと思うんだよね。例えば、子供が大きくなった時に、一緒にご飯を食べたり、お酒を酌み交わしながら、

 

『何で今の仕事をしているの?』

 

って、子供に聞かれた時に

 

『う〜ん、話が長くなるけど、聞いてくれる?』

 

『うん、聞かせて』

 

見たいな会話を親子でできたら幸せだと思うんだよね。

 

わたしの思いは

 

『楽しく働ける会社をつくる応援をしたい』

 

と思っている。だからこそ、ぜひ、経営者だけでなく、従業員にも幸せに楽しく働いていってもらいたいと思っている。そんな人たちに届けてもらいたいですね。